女一人で海外出張: オーストラリア税関検査で引っかかる上司達

2018年9月25日火曜日

オーストラリア税関検査で引っかかる上司達

 上司たちは、過去に海外出張をそれなりにこなして来たため、何処の国でも税関検査を甘く見がちです。そんな上司たちのオーストラリア税関検査観察記録です。皆さんの参考になるケースがあるかも??オーストラリアをなめちゃいけませんよ!

♠大手商社上がりの上司Aのケース:
 税関申告書の記載を、適当に、すべて非該当にチェックしたようです。お土産に買ったお菓子を持っているのに、食べ物を持っていないにチェックを入れてしまい、X線検査で引っかかっていました。X線の画像に、整然と並ぶお菓子の姿が写っており、包装を開けさせられ、食べ物だと判明すると、係員から怒られていました。

 食べ物を持ち込むのが悪いのではないのです。嘘の申告をした事が罪になるのです。

「罰金払うか!」
と怒られ、上司は平謝りでした。
「foodとあったから、生ものがダメなのだと思った。菓子は製品だからfoodに該当しないと思っていた。勘違いでした。」
と、頭脳系の言い訳をしていました。

 パスポートをチェックした係員は、
「そうか、今回が初めての入国だね。勘違いなら今回は罰金は科さないけど、次から正しい申告をするように。」
と言って、上司をリリースしてくれました。

「申告すれば、お菓子は持ち込んで良いんですか?」
と聞く上司に、
「もちろん。こう、裏に原材料名が表示してあれば、問題ない。但し、果物やナッツ類の生ものは駄目だよ。」
と教えてくれました。
それからの入国では、上司は食べ物持っている申告をし、問題なく税関を通過しています。

教訓1:申告すれば、食べ物でも持ち込める。


♠大手商社子会社上がりの上司Cのケース:
 もう一人の上司はヘビースモーカーでした。オーストラリアで吸うタバコを羽田空港の免税エリアで買いだめし、安かった~!と、ほくほく気分でオーストラリアに持ち込もうとしました。案の定、税関検査で税金の支払いを求められました。1500円程度の税金払えば持ち込んで良いと言われたのです。ところがです。その上司、何を思ったか、その税金を払う事を拒んだのです!持ち込む税金だけで、1500円も払えるか!!そのお金なら、こっちで買った方が安い!と、根拠のない自信だけで言っていました。しかも・・・タバコは捨ててくれと言ったそうです。ば・か・じゃ・な・い・の?

 私はその話を聞いて、
「今すぐ税関戻って、税金払ってタバコ貰って来たらどうですか?!」
と言ったのですが、
「税金に1500円も無駄な金使いたくない。良いんです!」
とニコニコしていました。

 その上司の顛末。オーストラリアでタバコが見当たらないと、結局オロオロ。
「Sabiさん、帰りタバコ探してきてよ。」
と、先方と仕事中の私にメールが来る。
「忙しい。ホテルの周りのコンビニで探したら?」
と返事すると、
「僕は〇〇さんにメール書くのが忙しくてホテルの外に出られない。Sabiさん買って来て。お金払うから。」
と、あくまでも私を使う方針は揺るがず。
「仕事の邪魔するな。自分の嗜好品のタバコぐらい、自分で買え。ホテルのコンシェルジュに頼め。もう仕事に邪魔なメールするな。」
と返事を出すと、メールは来なくなりました。

 自己調達したかと思ってホテルに帰ると、ロビーで上司が待っている。売っているコンビニに連れて行けと言うのです。
 仕方なく連れて行くと、なんとタバコは人目につかない棚の裏に、鍵のかかった別の扉があって、そこにあったのです。タバコは体に悪いから表には出さないのです。
「さあ、どれが良いの?」
と急かす店員のおばちゃんに、
「それぞれどういう味なの?」
と聞く上司。
「知らないわよ!吸ったことないんだから!!早く選んで!ここは開けっ放しにしたくないんだから!」
と急かされ、咄嗟に選んだタバコは$17。
「えーー!高いよ!安いので良いよ。一番安いの頂戴。」
で、$14。
一箱$14のタバコを手に、口をあんぐりと開けたまま、店を出ました。

 その後ろを店からつけてきた人影あり。ホテル前のタバコ吸えるエリアにたどり着き、ようやく吸えるようになった上司は、笑顔で念願の一本を取り出そうとしていました。そこに近づく人影。ガタイの良い白人さんです。彼は上司に凄みました。
「よう。タバコ一本くれよ!」
タバコのカツアゲだ・・・

 笑顔から真顔に変わり、あたふたとタバコを差し出す上司は、自分が吸おうとした分まで渡していました。一箱$14のタバコが、まだ吸っていないのに、既にマイナス2本。。。非常に高いタバコになったようです。それからオーストラリア滞在中にタバコに何$費やしたのでしょう。

教訓2:もし、タバコを吸われる方がいましたら、素直に税関で税金払って持ち込みましょう。空港の税金は決して高くはありません。健康大国オーストラリアはタバコ代の方が非常に高額。しかも、現地のタバコはパッケージが気味悪いデザインで、吸う意欲を無くすそうです。選ぶにも味の見当がつかないし・・・だそうです。

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