海外で具合が悪くなったら、自力で医療機関にかかる自信はありますか?
英語で症状を説明し、英語による医師の説明を聞かなければなりません。日本語を話す医師は滅多にいません。でも、会社が契約した保険会社のコールセンターに電話するから日本語でも大丈夫と思っていませんか?その考え、甘いです。
海外旅行用の保険のコールセンターは、英語が基本です。体のどこが、どんな症状か、いつから続いているのか?病歴は?持病は?アレルギーは?これらを英語で伝えることになります。更に、今、何処にいるのか?紹介された病院まで行く手段は?支払い方法は現金のみ?カード可?保険会社を通すから支払い不要?これらの確認を英語で行います。
海外旅行や出張前に、自分用にカスタマイズした医療機関向け英語メモを準備しておくことをお勧めします。気を失っていたり、事故にあって意識を失い、病院に担ぎ込まれた場合にも役立ちます。
名前:
国籍:
年齢:
血液型:
アレルギーの有無:
病歴や持病の状態:
現在服用中の薬:
もしあれば、
ワクチン接種歴:
一番大事な事ですが、メモの目立つ所に、緊急時連絡先の電話番号とメールアドレスをはっきりと書いておいてください。連絡先としては、会社や仕事場で常に連絡とれそうな人で、英語が話せる個人にするべきです。会社の代表の電話とか止めましょう。
これらの情報をまとめた紙を常にポケットやカバンに入れて行動する等、常に携帯するつもりでいて下さい。
このブログでこれまでも書いてきましたが、現地医療体制は日本に比べかなり脆弱です。医者でも病名の推定すらまともにできません。自分の命を守るために、自分で出来ることは出発前に準備しておきましょう。現地の人や医療機関に期待する気持ちは無くしましょう。
💬英会話のコツ💬
- 症状を伝える時は、動詞haveが万能です。
頭痛がする。アレルギーを持っている。~度の熱がある。は、全部haveでいけます。
- 具体的にどこが痛い。と言う場合は、動詞hurtsが便利です。
右眼が痛い。My right eye hurts. のように、痛い部分の後にhurtsを付ければ通じます。
自分は自動翻訳機にお世話になるから良いと思っているかもしれませんが、落とし穴があります。所詮、翻訳機は一般的な訳になるので、専門的な訳をしてくれない事があります。
例えば、救急車で運ばれた時を想定して下さい。ストレッチャーで降ろされて、直ぐ救急救命医に聞かれます。
「How are you!?」
さあ、あなたの持つ翻訳機はどんな訳を出すでしょう?
私のGoogleさんは、
「お元気ですか?」
と訳しました。
一瞬、「はあ!?良いわけ無いだろ!この状況、見て分らんか!?💢💢」と、なりそうですね。
でも、医者は「How are you!?」で患者の具合を聞いています。直ぐ、自分の状態を端的に伝えなければなりません。
こんな時の頓珍漢な誤訳は、無用な喧嘩を招きそうです。その結果、あなたの吐いた暴言が医者を怒らせてしまうかも。
自分の身を守る英語は、事前に準備しておきましょう。
🍀🍀🍀閑話休題🍀🍀🍀
某国で凄くお世話になった知人がいます。
知人は南米のとある国で調査中に交通事故に巻き込まれ、腕と足を骨折した重症で病院に運ばれました。駆け付けた女性の医師は、運良く英語を話します。知人に聞きます。
「How are you!?」。
知人は、血まみれの顔で、はっきりと答えました。
「アイム ファイン サンキュー!アンド ユー?」
日本の英会話学習の賜物ですね。
「アンド ユー?」と聞き返された女医さんの驚愕の表情が、今でも脳裏に焼き付いていると、知人は語ってくれました。
おしまい
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