女一人で海外出張: 指輪の効果

2017年5月15日月曜日

指輪の効果

巷の噂で、“女性一人での海外旅行の際は、左手の薬指に指輪をすると良い”と言われているようです。下心を持つ男除けのための、ダミーの結婚指輪だそうです。誰が言い始めた事か分かりませんが、私の周りでもそう言う知り合いがいました。
私ことSabinekoは既婚者なので、デフォルトで左手に結婚指輪をしています。海外出張の際も指輪をしたまま何処へでも行っていました。私の経験を基に、この噂を検証したいと思います。正確な検証のためには、条件を揃えて、指輪をしない出張時のデータと比較しなければならなのですが、“あえて指輪を外し、男性の出方を見る”のはちょっと・・・、既婚者の私はしていません。未婚の女性が試してみるのは良いかもしれませんね。

 さて、本題に入ります。結論から言いますと、結婚指輪をしていても、ナンパ師はそんなの見ていません。道を歩いている時に声を掛けられたり、カフェでランチ中に歩道から声を掛けられたり、綺麗な景色の写真撮影時に声を掛けられたり、指輪をしていても軽いナンパは海外では普通にあります。

不思議だったのが、南欧では中高生がマジモードで声を掛けてきたこと。『こちとら、お前のカーチャンより年上だぞ!😼』とドスの効いた声で言い返したいものの、如何せん、そこまでの語学力がありません。鬱々としたまま先方に出向き、世間話ついでに子供のナンパにあった事を話すと、「その頃の少年達は年上の女性に強い憧れを抱くものだよ。普通の事。」と言われました。「私、既婚者なのに?」と聞くと、「気にしないよー!指輪?見てない。見てない。」と、現地の友人から一笑にふされました。

 その仕事相手先には、周辺国からの留学生がいました。2~3日彼らと一緒に過ごす間に、チュニジアからの留学生の女性(Wさん)と仲良くなり、おしゃべり仲間になっていました。会話の途中で「私、結婚して10年になるから、」と言いかけた時、Wさんは「え!Sabiは結婚してるの?!😲」「言ってくれなきゃ分からないよ!」と、目を丸くしました。ほら、と結婚指輪を見せても、『それが何?』的な対応で、結婚指輪を全く見ていませんでした。
 この会話は、その場にいた男性達も聞いており、「え!結婚してるの?!」と皆に聞かれるはめに。その後、私への態度が、なんだか、急変・・・。いえ。彼らは、一斉にラテンの男スイッチが入ったのです。完全に口説きモードに入った男達を、Wさんがたしなめていました。年上、既婚、が、男のスイッチを入れる地域もあるようです。

 東南アジアの某国に行った時、とある省で会議をしました。帰国後、メールチェックをすると見知らぬメールが・・・。あの会議に参加していた男性官僚からのようです。なになに。メールを読むと、
“二人の思い出に、お互いの写真を交換しよう。僕のを添付してるから、君のも送って。”

 はあああああ~~~???!!!“思い出”って、名刺交換しただけじゃん!しかも、あなたは会議中、何も発言せず、私と会話もしてないよね!勝手に妄想膨らませてるんじゃないよ!と、メールをスクロールした最後には、彼のキメ顔写真😉が・・・勘弁して・・・。仕事相手先なのに・・・。

 とりあえず、隣の席の、独身トリオの一人O君の写真を撮り、勘違い官僚に送ってあげました。
“あなたの写真を見たO君が一目であなたを気に入ったようです。”“二人の愛が結ばれる事を祈っております。”

 ニヤリと笑みを浮かべたO君写真の効果かどうか、勘違い官僚からはそれ以後、音沙汰ありません。会議にも出てこなくなりました。
 顛末を知ったO君からは、えらい怒られました。

「私はぁ~!女性が好きなんだぁ~!」「私の名前で~、何、勝手に男に告ってくれてんねん!」
「ごめんね~、でもお陰で助かったよ。それに、O君、その国担当じゃないから。行くこともないだろうし。無問題!」
「そんなの、わからないじゃ、ないですか。Sabiさん、私の恋愛ポテンシャル下げないで・・・」

外国人は、そもそも、指輪を見ていないし、ナンパ師になると未婚・既婚の区別はしません。逆に、未婚・既婚をわきまえてくれるのは誠実な人柄なのでは?「結婚指輪は、誠実な男性との出会いを避ける事はできるが、たちの悪い男性を避けることはできない。」というのが、私の結論です。

では、次回は、そんな結婚指輪が引き起こした海外での一騒動をご紹介します。

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