オーストラリア入国時の税関検査の厳しさは有名です。税関審査では長蛇の列!国内線への乗り換えがある時は焦りますよね。以下で、税関検査を乗り切るコツをお伝えします。
オーストラリアの税関検査を乗り切る最も簡単な裏技は、ビジネスシートに乗ること。ある意味、お金で解決です。機内でエクスプレスパスが配られます。空港にはエクスプレスレーンが別に設定されており、パスを見せれば一般とは別ルートを通れて、税関検査はフリーパスです。仕事ではビジネスシートでしたから、大概エクスプレスレーンを通っていました。税関検査に煩わされることはありませんでした。
でも、そんな事、プライベートでできる人は限られていますよね。ビジネスに乗らなくても、日本便で行くと比較的検査は楽だと思います。
仕事でも、香港やシンガポール経由の時は短距離扱いになり、エコノミークラスになります。このアジア便が曲者で、アジアからの到着時刻になると、税関職員は気合を入れると言っていました。香港便、シンガポール便、等々、東南アジアからの入国者は色んな物を持ち込むようで、通常より多い人員で対応していると言っていました。私が税関検査に手間取った時も香港便利用時でしたし。
日本便到着時の雰囲気は、ゆ~ったりしていました。日本便は信頼されているからなのでしょうか?エコノミー利用でも、日本便で行くと検査がそれほどビリビリしていないと思います。
それでもやはり、東南アジアのエアラインを使用する事があると思います。その時の心がけを以下に書きます。
オーストラリアの税関検査では、エリアの手前で係員が立っています。その係員が先ず検査対象の一次スクリーニングをします。申告書を手渡すだけで出て良い人、X線検査を受けるよう求められる人、ワンちゃん嗅覚検査を受けるよう求められる人、しっかり検査に回される人、ここで決まります。
私は、そのまま出て良し!とされる事が多かったのですが、一度だけワンちゃん嗅覚検査に回された事があります。
10人、人が集まるまで延々と待たされます。集まると、前後一列に並ばされて、レトリバー君の登場です。生もの持っていないかの検査だと告げられます。前から一人ずつ、人と荷物を嗅いでいきます。私までは全員パス。私の後ろの白人の女の子の所でレトリバー君は挙動不審になりました。
ハンドラーのお姉さんは
「どうしたのかしら、この子、ちょっと混乱してるわ。あなた、何か持ってるの?」
と、女の子に質問します。ワーキングホリデイで来たような印象の子です。そんな事言われた女の子も焦りますよね。
「バナナ・・・さっきまで、バナナマフィン食べてたから、その食べ残しがあります。」
「OK、それ出して。じゃ、この子が落ち着いたら、またやるから。」
と、また、列の先頭から検査し直し!
え~その子からじゃないの?終わった人は帰って良いよね~と思いつつ、皆、レトリバー君のクンクン検査に付き合います。長かった~。まるで連帯責任のように、その一列の全員が待たされます。ワンちゃん検査に回された時は、時間を覚悟してください。
ちなみに、私が並んだ時は、ワンちゃん検査に回されるのは女性が多かったです。私の列は全員が女性でした。オーストラリア空港の経験則からなのでしょうか?生ものを持ち込みたがるのは女性が多いのか?
男性達はX線検査に並ばされる事が多かったです。あと、申告ありの人のレーンです。(この時の様子は次回、別に書きます。)
実は、アジア便で入国した時も、私はこのような税関検査を受けた事はほとんどありません。出口手前で、税関検査を受けている皆の様子を見ている事が多かったです。私がこのような検査を受けずに済んでいた理由は、一次スクリーニングで振り分けを担当している係員に積極的に質問していたからかな?と思います。
税関審査の手前にいる係員は、税関申告書をチェックしながら「食べ物持ってないですか?」など声をかけています。私は不安が無くても、申告書を渡す前に、彼らに聞いていました。例えば、
「お土産用の日本茶を持っているのですが、これはfoodに該当しますか?」
等々。
すると、
「見せて。うん、これはOK。優先レーン通って良いよ。」
と言ってくれたりします。
嘘をつかず、隠さず、自分から相談する。この姿勢で臨めば何も問題ありませんでした。
最後に、老婆心ながら、日本の若い女性(学生さんかな?)にアドバイスです。税関検査だけでなく、困った時にイノセントを演じて大目にみてもらおうとしないことです。
シドニーでの税関検査時に、こんな女性2名を目撃しました。
「え~~~わかんないよ~~~。アイ ドンド ノウ。へへ💛ふふっ💛」
と、まるで子供が駄々をこねるような仕草をした後、首を傾げながら微笑んでいました。
それを見たオージー係員の表情は、あからさまに、『ばかか?こいつ。』でした。問答無用に荷物総検査に回されていました。
「え~!なに!荷物全部広げるの~!何も持ってないよ~。」
と、また子供が駄々をこねるように体を揺らして、上目遣いで懇願していました。
子供っぽさの演出(悪いこと考えないイノセントさのアピール)は、逆効果です。空港職員は『こいつはバカだから、他にも気づかずに沢山のミスや違反をしているに違いない、我々がしっかりチェックをする必要がある』と判断します。
分からないことがあれば、「〇〇とは何ですか?」「問題は何ですか?」と、普段通りのトーンで聞きましょう。言葉がわからなければ、「言葉が分からないのです。日本語のわかる係員はいますか?」と言っても良いです。冷静に、落ち着いた対応を試みましょう。バカではないのに、わざわざバカを演じて良いことはありません。日本女性が海外に行った際は、演じるのであれば、大人の女性を演じるべきです。
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