女一人で海外出張: 航空機を選ぶ際に(経由地の違い)

2018年5月9日水曜日

航空機を選ぶ際に(経由地の違い)

 海外出張の際の経由地選びは重要です。ノンストップで行ける便があれば、極力ノンストップ便を使って下さい。経由地が増える程、リスクも増えます。

 海外出張は仕事なので、旅程を決める際はチケットの値段よりも

  • 乗り換えの回数を減らすこと
  • 乗り換え地を安心な所にすること

を気にして下さい。
 本当に、海外でトラブルに見舞われたら、チケット代をケチッた事を悔みますから。

欧州

■ヒースロー/ロンドン
 一般に悪名高きヒースローですが、私はトラブルに遭った事はありません。入国でも乗り換えでも。入国審査官は紳士的なインド系の方に会いますし、てきぱきと仕事をこなす白人の方々も多いです。空港で困って尋ねると親切に教えてくれます。
 乗り換えでロンドンに一泊する時は、荷物は一旦ヒースローで受け取ることにしています。機内に預けっぱなしにはしません。ロストやディレイを防ぐためです。

■シャルルドゴール/パリ
 ヒースローに次いで悪名高いシャルルドゴールですが、ここでも私はトラブルに遭ったことがありません。短時間の乗り換えでばたばたした時も、荷物はちゃんと最終到着地に届きましたし。でもやはり、乗り換えでパリに一泊する時は、荷物はパリで一旦受け取るようにしています。

 乗り換えが不便だと昔は言われていましたが、最近改善されていました。乗り換えもスムーズにできるようです。

 ミラノに行く時にJALが大幅遅延して、シャルルドゴールで乗り換えに間に合わなかった事があったんです。その時、JALのスタッフだけでなくAFのグランドスタッフも一緒になってシャルルドゴール空港で対応してくれました。AFのスタッフは皆さんテキパキと仕事をしてくれて、感じも良く、しかも親切でした。

 乗り換えと言っても、一旦パリでシェンゲン協定加盟国内に入国するので、入国審査が長蛇の列になっていました。当日の乗り換えを急いでいる人達は「間に合わない!!」と、泣きそうになっていました。入国手続きのレーンにいたスタッフが気にしてくれて、空いている別の入国審査の場所を教えてあげていました。困っている人に親切なんです。

 (でも、こういう時って、泣きそうになりながらも大人しく列に並ぶんじゃなくて、一旦AFなりJALのカウンターに戻って、スタッフを伴って入国カウンターに向かい、AFスタッフの口添えでプライオリティーレーンを通してもらうと良いんです。)

■フランクフルト・アム・マイン/フランクフルト
 何と言ったら良いのか、この空港で嫌な思いをしなかったのは一度しかありません。昔は絶対使いたくない空港だったのですが、最近良くなって、また使ってもいいかもと思うようになりました。
 この空港では荷物は多分、ロストもディレイも無く着くのでしょう。問題はスタッフの方だったんです。

 マドリッドからのフライトが遅延して、フランクフルトで乗り換えがキワドイ時でした。しかもマドリッドの空港でJALの帰国便のチケットが発券できず、フランクフルトで発券してもらうように言われた、こんな時に限って、フライトが遅延したんです。

 フランクフルトのJALに電話して、電話口の日本人スタッフに「ディレイしているからギリギリになる。○時頃になるから窓口を閉めないで待っていて欲しい」とお願いしました。もう、フランクフルトに着いたらダッシュですよ!ANAのスタッフはプレートを持って機体の出口で待っててくれて、特別な誘導をしていたのですが、、、肝心のJALいないじゃん!(T_T)

 JALの窓口の案内が出ていないので焦っており、お喋りしている暇そうなカウンターのおばさんにJALカウンターの場所を聞くと、「ここはインフォメーションセンターではない!」と教えるのを断られ、また彼女は同僚とのお喋りを始めました。困っている人を見て、知ってても教えないなんて意地悪だ・・・

 ようやくJALのカウンターを見つけると、やった!窓口が空いてる!ダッシュで近ずく我々と目が合った瞬間、窓口の日本人女性は窓口を閉め背中を向けました。何故????息を切らしながらも、カウンター内の別の東洋人の女性スタッフにチェックインをお願いしました。彼女は快く引き受けてくれ、なんとかチェックインに間に合いました。
 「間に合って良かったですね。もう閉める所だったんですよ。」と彼女。
 「この時間になると、電話で伝えていたんですけど。」と言うと、
 「え?情報はここには伝わっていませんでした。」
 「乗り継ぎできないと大ごとなので、情報の共有は改善して下さい。」
と言って終わりました。

 ドイツに行くと、日本人職員もなんだか冷たい。。。
 ほんと・・・何て言ったらいいのか、でもはっきり言いますが、ドイツ人は知人には本当に優しく温かく親切なんですが、見知らぬ他人には意地悪なんですよ。シャーデンフロイデという単語が存在する社会です。相当する単語は日本語にはありません。ドイツに行って、見知らぬ人の親切を期待しない事です。それで、もし親切にしてもらった時に、その人の親切に感謝した方がいいです。
 なので、空港で困った時は、基本的に誰も助けてくれない所だと思ってた方が無難です。

 そういえば、昔、ビジネスやステイタスの上の人が入れるプライオリティーゾーンに入ったら、ドイツ人の女性スタッフから大声で「出ろー!」と叫ばれた事もあったっけ。大勢の前で。「我々、ビジネス席利用なんですけど。」と言うと、プイっと知らんぷりされました。「Sorry」くらい言っても良いんじゃない?規律と排除だけがビシビシ伝わってきた空港でした。

 でも最近、乗り換えで(しぶしぶ)この空港を使ったら、現地JALスタッフが親切になっていました。飛行機に乗り込む現地人CAさんも、良い人が多くなっていました。昔は、ルフトハンザを含めて客へのつまらな~い小さい嫌がらせをするCAが多かったのもドイツ離発着便だったんですよね。こんな非生産的な事をするCAは他のどの国にもいませんでした。なので、精神衛生上、ドイツ経由便は避けていました。

 最近は良くなった気がするので、今後は普通に使えるのかもしれません。

■スキポール/オランダ
 良い空港です。乗り継ぎや荷物でのトラブルには遭いませんでした。乗り換えも楽で速いですし、空港内も楽しいし。セキュリティーが厳しくなったけど、それほどでもないし。基本的に気さくで穏やかな人達が多いです。
 巨人の国に紛れ込んだ感覚になりますが。男性はお手洗いで苦労するらしいですが。

■南欧の空港
 乗り換えで使う事はあまりないと思いますが、訳の分からぬイレギュラーな事態に遭遇する確率が高いです。「は?」「へ?」「ええええ~!」が頻発します。LCC利用が多くなるのも南欧の空港の特徴なので、そのせいかもしれません。仕事でのLCC利用は避けるようにしています。手荷物だけで乗る。その日に飛べば良い。くらいの利用には問題ありません。時間を気にする場合は南欧でのLCC利用は適しません。

 LCCに限った事ではありませんが、欧州では飛行機はやりくりして飛ばしています。同じ機体使って、ドイツ→フランス、フランス→スペイン、・・・のように数珠繋ぎで予定を入れています。ですので、どこかでトラブルが起きると、その後のフライト全てに影響が出ます。なるべくその日の早いフライトを使うようにすれば、ディレイやキャンセルの可能性を低くできます。遅い時間の便にすればするほどリスクは高くなります。

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