飛行機での移動が長時間になると、機内での服装が到着後の仕事効率にかなり影響してきます。機内は気圧が低くなっているので、特に女性の場合は体がむくみやすくなります。しかも長時間同じ体勢で座りっぱなしになります。このような環境で、カチッとした服装だと、血行もリンパの流れも悪くなります。エコノミー症候群にならないためにも、ゆったりした服装で過ごすといいです。
これらは一般に良く言われていますね。ここでは、これらの情報に補足しながら、もっと詳細を踏み込んで書いていきたいと思います。
機内での服装は、ゆったりしたワンピースや、締め付けの少ないボトムが良いと思います。私の場合寝像が悪いので、ワンピースの場合、裾がずり上がって足が露わになるので、ゆったりしたパンツスタイルにしています。
どちらも汗を良く吸う生地でできたものが良いです。長時間の移動になると、機内で睡眠をとることになります。寝汗対策です。
また、むくみ対策として、着圧ソックスもお勧めです。ソフトな圧で、ひざ上まであるタイプが良いです。圧が強いと食い込んで逆に血行を阻害しますし、膝下のタイプだと、食い込み跡がふくらはぎにしっかり残ります。また、膝もカバーした方が膝関節にも優しいです。
機内の低気圧は体の不調として、特に関節に不快な症状が出てきます。関節痛として直接症状が出る場合もありますし、肩こり、腰のこり、足の痛みとして現れます。女性の場合は、特にこの低気圧対策をしっかりした方が良いと思います。(私の場合、到着日にホテルのSPAでマッサージを受けられる場合はできるだけ受けて、翌日に備えています。)
でも、そんなラフな格好で空港まで行けないですよね。どこかで着替える必要があります。家やホテルから空港まではしっかりした服装で移動し、空港でラフな服に着替えています。逆の場合も同じで、到着空港の入国審査の段階ではしっかりした服装に着替えるようにしています。
では、空港に着いてから、着替えるタイミングは?
ラウンジが使える場合は、ラウンジの着替えスペースやシャワースペースでラフな服装に着替えています。
ラウンジが使えない場合は、飛行機に乗ってすぐのタイミングで、機内のお手洗いで着替えています。乗ってすぐのタイミングだと、まだ汚れていないですしね。
目的地に到着する時は、機内のお手洗いでしっかりした服装に着替えます。空港に到着してから、空港内のお手洗いで着替えても良いのですが、衛生的にどうか?と思うお手洗いも多いですし、できるだけ早く入国審査をクリアして外に出たいですし、到着時は機内で着替えるようにしています。特に出張に同行者がいたり、アテンド出張だったりすると、自分の都合優先で動けませんから。
さて、これを読んで、「着替えするのは面倒くさい。ずっとラフな格好でいいじゃないか。」とか思われたかもしれませんね。入国や出国にしっかりした服装をした方が良い理由があります。
出国や入国時にしっかりした服装をすべき理由:
- 怪しまれません
- 嫌がらせを受けにくい
- 日本人の良いイメージを守るため
三番目に挙げた、“日本人一般の良いイメージを守る”ことには大事な理由があります。それを教えてくれたのは、アメリカの大学で活躍する日本人の研究者です。彼は外交官ファミリーで育ち、アメリカと日本の二つの国籍を持っていました。外からと内からと日本を見ながら育ってきた方です。
「入国・出国の際はなるべく小奇麗な身だしなみを心がける事。それが、日本国のパスポートの信頼を高めることになるから。」
「小さな事だけど、それが積もり重なって、今の日本国パスポートの国際的信頼を高める事に繋がっているんだ。」
だそうです。
海外で助けられるのは、現地の人が持っている日本に対する良いイメージである事は、私も常々感じていました。それらは、過去に日本人の方々が積み上げられてこられた遺産のようなものです。それを思うと、今後の次世代の子供達のためにも、決してみっともない振る舞いはできないと思っています。
また、服装を軽く扱ってはいけない理由は、自分のことを未だ知らない初対面の人に対し、第一印象で「怪しくない。信頼できる。」というイメージを与えるのが、身だしなみの良さです。お洒落にする必要はないと思いますが、清潔で小奇麗、かつ相手国への失礼が無い服装にしておくことが大事です。
学生の頃、友人が、海外での現地調査の際に、髭ぼうぼう、所々敗れたTシャツにジーンズ、汚れたスニーカーで飛行機に乗った所、保安検査で執拗に調べられたり、入国の税関審査のコーナーではグリーンレーンを通れず、別室に連れ込まれました。長時間の取り調べを受けたそうです。
(執拗な検査を受けた本人は武勇伝として話していましたが、先述の研究者の方に厳しく叱られていました。日本国のパスポートを持って、怪しまれる行為をするのは、日本パスポートの信頼度を下げる事になるからです。)
例えば、イスラムの国に入国する際に、露出の多い服装だと、相手国への敬意が欠けていると見なされるかもしれませんね。相手への敬意が感じられない人には、相手も敬意を払ってくれないのではないでしょうか?
また別の面からのメリットも大きいです。機内で着替えをするつもりで荷造りすると、手荷物として服をワンセット持ち込むことになります。もし預け荷物が遅延したりロストになった場合、旅先での服装に予備ができることになりますので、ロストやディレイバゲッジの影響を小さく抑えることができます。
例えば、機内で別服で過ごすと、しっかりした服がそれほどヨレヨレになりません。ロストした場合は、それを訪問時に着回せるかもしれませんし、ホテルでエクスプレスクリーニングを頼んでいる間、着ていられるラフな服もあります。いざという時の保険としてとても有効ですから、手荷物が多くなる事を厭わずに、下着・肌着ワンセットと一緒に機内用の着替えも手荷物に入れて下さい。
関連トピック:
服装で気をつけること:これは見落としがち!女性は気をつけて。
海外出張とドレスコード:様々なシーンでの服装へのアドバイスです
例えば、機内で別服で過ごすと、しっかりした服がそれほどヨレヨレになりません。ロストした場合は、それを訪問時に着回せるかもしれませんし、ホテルでエクスプレスクリーニングを頼んでいる間、着ていられるラフな服もあります。いざという時の保険としてとても有効ですから、手荷物が多くなる事を厭わずに、下着・肌着ワンセットと一緒に機内用の着替えも手荷物に入れて下さい。
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