女一人で海外出張: オーストラリアサバイバルクイズ

2017年5月24日水曜日

オーストラリアサバイバルクイズ

 前回、オーストラリアの話題を扱ったので、今回はこぼれ話を兼ねて、“オーストラリアサバイバルクイズ”をお届けします。


問題1.
オーストラリアに毒蛇はいる?
:いる :いない

問題2.
レンタカーを借りるならどっち?
:ガソリン車 :ディーゼル車

問題3.
野原でランチ(休憩)をとるなら、何処が良い?
:木陰 :車の中

問題4.
野原を歩くなら、何処が良い?トレッキングロードが無い場合。
:人が歩いたような跡がついている所 :Aのような道は避ける


では、正解です。

問題1.正解
毒蛇はいます。と言うより、蛇を見たら毒蛇だと思った方が良いです。しかも猛毒なので、咬まれたら1時間で命を落とします。何よりも咬まれない事が最優先なので、野原を歩く時は地面を叩くように歩きましょう。杖でドンドンと叩くようにしながら歩いても良いです。ポイントは地面に振動を伝えて、蛇に逃げてもらう事です。蛇が逃げないまでも、人が近付いている事を知らせておくことが大事です。

 もし咬まれた場合に備えて、ポイズンリムーバーも携帯していました。ポイズンリムーバーは注射器のような形をしていて、リムーバーの口を傷口に当て、毒を吸い出します。その後、急いで最寄りの医療機関まで移送してもらうことになります。しかし、咬まれた場所から車の駐車地点まで遠かったら、命が助かるか分かりませんよね・・・でも、少しでも毒を減らせば命が助かる確率は上がると期待して、リムーバーは常に持って歩きます。


問題2.正解
 オーストラリアは夏になると気温50℃を超えます。そうすると、路駐しているガソリン車は自然発火し、車は燃えてしまいます。ディーゼル車が必須です。


問題3.& 問題4. ともに正解は
 草原には日影がありません。わずかな日影を求めて、カンガルーやワラビーが木の下に集まってきます。わずかにある木陰は彼らのお昼寝スポットになっています。

カンガルーやワラビー自体が危険なのではありません。実際、彼らは人の気配を察すると、すぐ逃げて行きます。危険なのは、彼らにくっ付いているダニです。お昼寝場所はダニ満載です。このダニに吸血されるとウイルスや病原体に感染し、“Tick Heat”と言われるダニ熱を引き起こします。

発症まで潜伏期間があるのでダニ熱と気付かず、熱が出ても、熱中症かな?とか、風邪かな?と軽く思われがちで、薬でやり過ごそうとしているうちに最悪死に至る可能性もあります。とても怖い病気です。

同様に、野原に跡がついている道も、野生動物が通り道にしている“獣道”です。そこには、カンガルーを持ちかまえているダニがいます。ダニに咬まれないためにも、むやみに地面に腰を下ろしたり、けもの道を歩いたりするのは避けましょう。オーストラリアでは、木陰や獣道はダニ要注意地点です。近寄らないようにしましょう。

以下、実話です。炎天下での休憩は辛かったので、ユーカリの木陰でお昼をとろうと誘った所、現地人スタッフC氏は一瞬難色を示しました。ですが、しぶしぶついて来て、ポータブルの小型椅子を設置してくれました。

やっと腰を下ろせてホッとしたのも束の間、突然C氏が悲鳴をあげました。足元をチェックしていたら、自分の脛に喰らいついているダニを見つけたそうです。見ると、C氏の周囲には蜘蛛のような生き物がワラワラといるではないですか!!私の足元にも一匹、明らかに私の方に近づこうと接近中でした。

慌てて逃げ出し、砂地の上で休憩しなおしました。砂漠のようにジリジリ焼きつけるような暑さでしたが、ダニがいないだけ安心でした。(車が近ければ車で休むのがベストです。車の中だと熱中症になるのでは?と思うかも知れませんが、ドアを開けて風通しを良くすれば、エンジンを切っていても涼しい環境です。)

後日、C氏の家に晩御飯にお呼ばれした時に、「潜伏期間過ぎても熱出なくて良かったよ。ウイルス持ってないダニで、運が良かった~!」と、ほっとしていました。奥さんは「調査から帰ってきたらね~、彼の荷物から、カラカラに乾いたダニの死骸が2つも出て来たのよ!きっと、もっと入ってたわね!」と興奮気味でした。ちょっと責任感じていたので、C氏が発熱しなくて本当に良かったです。

 この現地人スタッフC氏ことクリスは、虫が集まる男です。汗っかきでもなければ、風呂に入らない人間でもありません。外人さんには珍しいくらいの綺麗好きの潔癖症で、日本人並み。きっと体質なのでしょうね。私も蚊に刺されやすいタイプですが、虫寄せクリスと一緒にいると、私は全く蚊に刺されずに、代わりにクリスが集中攻撃を一身に受けています。有難いような、申し訳ないような・・・(車でアリ塚に突っ込んだ際も、怒り狂ったアリの群れはクリスだけを狙っていました。)


まあ、こんな情報をアップしても、大抵の日本人には役に立たないでしょうね。リタイヤ後、キャンピングカーでオーストラリア大陸を一周しようと計画を立てている方々には役立つかな?『オーストラリアの大地を感じよう!』と、自然の中に飛び込もうとする方々は十分お気を付け下さい。

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