女一人で海外出張: 万が一に備えて

2017年5月5日金曜日

万が一に備えて

女性一人で海外で出張業務をこなす時、事件に巻き込まれないように細心の注意と入念な準備をして行きます。それでも最悪なことに誘拐等に遭遇するかもしれません。どの国でも、その確率はゼロではないと思っています。日本ですらその確率はゼロではないと思います。今回は、“万が一誘拐に遭った場合に、殺される前に救出されたら良いな”という願いのもと、日ごろ私が行っている事を書きます。


一言で言うと、痕跡を残すことです。私の身に異変が起きたと、できるだけ早く周りに気付いて貰うことが救出への糸口になると考えています。そのために、登山で言う『入山届』を出すようにしています。届けるのは職場とホテルです。
例えば以下のような当日の行動予定を前日の夜のうちに会社に送っておきます。

 また、ホテルのフロントスタッフかコンシェルジュと、良く話しをしておくことをお勧めします。今日はどこに行くとか、どのタクシー会社が安全かとか。ホテルのレストランに一人晩御飯の予約を入れておいても良いかもいれません。そうすると、予約時間になっても現れなかった場合、ホテルの方で所在確認の動きをはじめるきっかけにもなるからです。

そして外出時に部屋の鍵をフロントに預けるようにしています。その時、鍵のキーホルダーにタグを付けて渡します(カードキーの場合は定期入れのようなカードケースにカードキーとメモを入れて)。荷物に付けるタグの表面には、
I’ll come back by 18:00 p.m. at the latest.”“If no-show, please call my cell phone →”
と書き、裏面に自分の携帯番号を書きます。裏面に更に続けて、
In case of no answer, could you send an urgent message to my company? And, call Japanese embassy, as well?

My company (xxx Inc.):
Tel: +81-0000-000000
E-mail: xxxx@xxx.jp

Japanese embassy:
Tel:00-1234-56789

このような緊急連絡先の情報を書いておきます。注意点は、連絡先の情報は外から見えないようにすること。また、ホテルスタッフの中で信頼できる人に口頭でも伝えておくことです。

丁度夕刻はチェックインの時間帯になりフロントは大忙しになるので、星付きの大きいホテルならコンシェルジュデスクかプレミアムゲストのためのカウンター、中小規模のホテルならオーナーかマネージャに伝えておくと良いと思います。この場合はタグに付ける内容を書いた紙を直接マネージャーに渡しても良いと思います。ただ、こういった依頼をする場合は、相手の人柄を注意深く見て判断して下さい。旅先では信頼できる人の力を借りる方が正解で、いくらオーナーやマネジャーであっても、ちょっと怪しいなと感じたら、責任感のあるスタッフに頼んだ方が良いです。スタッフは時間による入れ替わりがあるので、当日のその時間にいるかどうか確認してからお願いしましょう。

 運良く、私はこのような事態に陥った事はありません。でも常々、万が一のことに備えておく習慣をつけています。万が一の事態って、確率的に起こらないのでしょうが、たまたま準備をしなかった時に起こるような気がするからです。

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