タクシー利用のコツ（２）

頻繁に同じ国や都市に出張するようでしたら、お抱えのタクシー運転手を作っておくという手があります。何度かタクシーに乗っていると、運転手さんの当り外れが分かってくると思います。

• 人柄の良いおじさんなんだけど、人が良すぎて仕事能力に不安がある（アイス食べながら運転するのは止めようよ。どんどん食べないと溶けちゃうのは分かるけどさ。）
• 運転が荒くてケンカっ早いおにいさん（交差点で止まった時、隣のタクシーの運転手と口論にになった。お互いの運転が気に入らなかったらしい。）
• 戦うマダム（車線変更を巡ったつばぜり合いの後、隣の車の運転手に中指立てるのは止めようよ・・・フランスマダムなんだから・・・）
• 晩御飯の送迎を頼んだ時のタクシーのおじさん。我々の食事中、レストランの駐車場で長時間スタンバイ後、我々が出てくる頃合いを見計らって車にクーラーを入れておいてくれた！そして玄関前まで移動してきてくれた。（あなたデキルよ！秀吉？？）しかも、そのレストランへは、道が難しく、今までスムーズに到着できる運転手はいなかった。しかし彼はレストランの近くまで来ると、レストランの名刺を私から借り、自分の携帯でレストランに電話して道順を聞いた！（その国の運転手さんの中に、これほどの問題解決能力を見せた人はいなかった。）。混まない道も知っていたし、彼は当りでした。

当りだ！と思った運転手さんの名刺を貰っておきましょう。

「今後、出張で来た時は、いつもあなたに頼みたいけど、良いかな？」

と聞くと、大喜びでコンタクトの取り方を教えてくれます。

「飛行機降りた時点で良いから、この携帯に電話して。」

「その時は、○○の前で待っててね。」

「大人数で来る時はバンで迎えに来るから、早めに連絡して。車種も指定できるよ。」

と言いながら、自分の名刺を渡してくれます。

今ならUberを使う人もいると思います。私はどうも、実際に会ったことも無い知らない人を、初めから信頼することができず、使用を躊躇しています。たとえ高評価を得ている運転手だとしても、私の知らない人間が高く評価している、知らない人間な訳ですから。まあ、男性も含めて大人数で行った時は使っても良いかもしれません。それで、一度使ってみてこの人は大丈夫だと分かった上で、指名をするのかもしれません。

一人の時に初めて使うのなら、タクシーの方を利用するのかな・・・。タクシーの運転手さんなら、会社が採用の時に人物を一度は見ているだろうし。雇用のハードルはUberよりも高いと思うので。危ない人物のファーストスクリーニングは済んでいるのなら、犯罪の確率は低くなる気がします。まあ、国にもよるのでしょうが。

そう言えば、イスラム圏であれ、タクシーの運転手さんの中には数は少ないですが女性もいます。現地カウンターパートの男性も女性タクシー運転手をお抱えで使っていました。なぜ、わざわざ女性運転手を指名するのか聞くと、

「だって、女性の方が安全に決まってるじゃん。」

だそうです。参考までに。