一般的な旅行案内書には、「タクシーに乗ったらメータが作動しているか確認し、指摘すること。」「メータの回るスピードが速くないか確認すること。」とあります。これはボッタクリに遭わないための方法で、安全を確保するための方法とは違います。
タクシーに乗ったら、まず最初にすべきこと、それは運転手さんの名前のチェックです。タクシーでは乗客に見える位置に運転手さんの顔写真と名前が掲示されています。
次に、タクシーの中からホテルに電話をしましょう。これはタクシーに乗って早いタイミングでやる方が良いです。運転手は客を乗せ車を発進させると、バックミラーで乗客の様子をチェックします。英語を話せる運転手なら、「今日は暑いよ~」「どこから来たの?」なんて世間話になります。そうでなくても、「○○語話せる?」と現地語で聞かれたりします。だいたいこのタイミングで電話を掛けます。
会話の例:
「今日宿泊の予約を入れている△△といいます。到着が遅い時間になりますが、必ずチェックインしますので、予約は取り消さないで下さい。今、空港からタクシーに乗った所です。・・ああ、ちょっと待って下さい。・・・」
「運転手さん、××さん(運転手さんの名前を呼ぶ。)、ここからホテルまで何分かかりますか?」
(運転手が答える。)(若しくは英語で答えられない場合も。)
「あ、もしもし、運転手さんが言うにはあと45分で着くそうです。ではまた後で。」か、「運転手の××さんは英語が分からないようなんですけど、道は混んでなさそうなので、通常通りの時間で着くと思います。ではまた後で。」
こんな感じで十分です。
会話のついでに、ベルボーイを玄関に待たせておくようホテルに依頼しても良いでしょう。「荷物が多いのでベルボーイを一人玄関に待機させておいて頂けますか?何時何分頃の到着見込みです。」のような感じで。
これはボッタクリ対策です。料金支払いの場にホテルスタッフ(ドアボーイ&ベルボーイ)を立ち会わせてチェックしてもらうためです。おかしな請求だと感じた場合は、ホテルスタッフを通じてタクシー運転手に苦情が言えます。また、タクシーでの到着早々に、トランクに入れてある荷物をベルボーイが回収してくれます。(トラブルがこじれた場合に荷物を積んだまま逃走されるのを防ぐ事にもなります。)
ポイントは、運転手に犯罪を起こさせないように、先手を打つことです。ホテルに連絡を入れておく、運転手の名前をさりげなくホテルに伝えておく。これだけで抑止効果はあります。もし運転手が英語を話せなくても、客の会話の内容はうすうす理解できているものです。
または、日本の家族・会社、若しくは自宅の留守電に無事着の電話をするのでも良いでしょう。日本語で話しても、運転手さんは単語や語調から会話のおおよその内容を理解しますから。
では、次回もタクシー利用のコツを続けます。
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